トリトン王。 トリートーン

ツムツム トリトン王の強さは?スキル詳細と評価

トリトン王

古くからの海神 ネレウスの娘(ネレイデスと称される)の一人 アンフィトリテとの間の息子である。 ということは、神話では ネレウスは トリトンのおじいさんにあたる) 半身半魚(いわゆる人魚)の姿で、法螺貝をふきならし、波を沈めたりするらしい。 多くはひげ面の男性の姿で描かれ、性格は乱暴で波間からニンフや女性をさらったりする好色な生き物として表現される。 また一説によると、 トリトンは ポセイドンの持つ武器、トライデント(三つ又の矛)の擬人化とするものもあり、 ポセイドン神との縁が深い。 しかし優しい一面もあり、父神 ポセイドンの起こした嵐をしずめたり、ギリシャ神話版ノアの箱船といわれる、 デウカリオンと ピュラが生き残った洪水の水を引かせたりもしている。 またこんな伝承も残されている。 昔、タナグラという地で、海神トリトンが国を荒らし廻り、人々は彼を捕らえるために海岸に葡萄酒をおいて誘い、それを トリトンが飲んで熟睡しているところを、ある漁師がその首を切ったという。 そしてその土地には首のない トリトンの彫刻があったという言い伝えがのこっているそうである。。 (ややこしい)この海神 トリトンの姿は下半身は大蛇のようであったという この話はまるで日本のヤマタノオロチを連想させる。 このような伝説が残っているところが大変興味深い。 ギリシアの人々が海神 トリトンに対して抱いていたイメージが両義的で大変面白く、複数の海神が融合したのではないかと想像できる。 トリトンは絵画や彫刻の題材にもされた。 宗教画で有名なルーベンスは背景に海の精の トリトンを描き、 画家ベックリンは「トリトンとネレイド」という題材の絵を描き、その ネレイドは赤毛の魅力的な人魚の女性で、 トリトンは怪物のように描かれている。 有名なローマのトレビの泉には海神 トリトンの彫刻もある。 アメリカのサンフランシスコにはトリトンという名のホテルや、美術館もあるそうだ。 世界の街々には トリトン神があちこちに隠れているのかもしれない。 「トリトン」の語源だが、実ははっきりしない。 「トリート」という言葉は、先住民系の語で、「水」「川」「海」を意味する言葉であったとする学者もいるが、未だ定説はない。 トリトンはもともとはギリシアの神でなく、アフリカのリヴィア周辺の川や湖の神であったらしい。 リヴィアにトリトニス湖という湖があったり、 トリトンの娘の名に リヴィエがあったりする。 別の伝説では ロデーという娘がいて、太陽神 ヘリオスの妻になったという。 ヘリオスもまたギリシア神話の主役の神々が活躍する以前の古い太陽の神格である。 伝わる話によって娘や妻の名が微妙にちがうのは、複数の海神が融合した結果ともとれる。 (決してトリトン神が浮気者であるということではない;;) 彼の母親の アンフィトリテはもともとアザラシたちの守り神であったらしい。 (というのか、アザラシを従えた海の女王様だったらしい)一説によると彼女は人魚の姿だったともいう。 初め彼女は ポセイドンの求婚をいやがったという。 求婚を拒み、父 ネレウスの神殿に隠れてしまった彼女のもとにポセイドンを導いたのがイルカであったとされる。 また、 アンフィトリテの気を引くためにポセイドンが作った魚(?)がイルカだともいう。 イルカは後にポセイドンの「正妻」を見つけ出してくれたという「功績」で星座になって空に昇っている。 求婚を「いやがった」ところにギリシアの神々と地元(?)の神々との軋轢、すなわち先住民と移植してきたギリシア人たちとの間の確執が想像される。 そういえば原作漫画の中でポセイドンの使いがトリトン族の人魚のピピ子を探し出そうとするエピソードがあるが、これは偶然の一致だろうか。 その2:TVトリトンとのイメージの差 それにしても、『海のトリトン』の世界で表現された少年トリトンと神話のトリトンとのギャップは大きい。 共通点といえば法螺貝をもっていることぐらいである。 ギリシア神話の中のトリトンは上記でも説明したように一応男の人魚なのだが、下半身が蛇だったりごついひげ面の男だったり、老人であったりする。 最近のものではディズニーの「人魚姫」アリエルの父が「トリトン王」だが、そのイメージの方ががギリシア神話のイメージにより近い。 わずかに「アルゴナウタイ」に出てくる導き役のトリトン神が美青年の姿だが、それもトリトン神が「老人」であるということを前提にしたイメージギャップである。 多くのファンの方が『海のトリトン』をギリシャ神話やアトランティス伝説の入り口としているようだが、このイメージを求めてギリシャ神話をひもとくと裏切られる。 実は私もその一人で、こんなんじゃ私のイメージする少年トリトンとちがう!!と嘆いたクチだ。 だがしかし、どこかに「海の上をゆく少年神」というイメージの神がないものだろうか。 緑の髪でギリシャ風の衣装を着て、白いイルカに乗って旅をするTV版の『海のトリトン』のイメージは秀逸だ。 海の上に彼がいるだけで絵になる気がする。 このイメージに近いものとして、私が探し当てたものがギリシャ神話の海の神のパライモンだ。 パライモンは少年、というより幼児の姿をしているそうだ。 生前の名は メリケリテスと言った。 母は イノ。 葡萄酒をひろめたとされる神 ディオニソスの母・ セメレの妹である。 ということは デュオニソスとは従兄弟にあたる。 メリケリテスとデュオニソスはともに育った。 セメレは大神 ゼウスに愛された女性だった。 ゼウスはセメレを愛していたが、それを嫉妬した正妻 ヘラが老婆に化け、 「ゼウスを騙る卑しい者ではないか」と疑いをいだかせ、セメレに神であるなら本当の姿を見せてくれるように頼んでみてはどうかともちかける。 ある日、セメレの懇願にゼウスはその本当の姿を現し、そのすさまじい稲妻と雷鳴のためにセメレは絶命する。 (恐るべし女神の嫉妬!) ゼウスは不憫に思って、セメレの胎内に宿っていた月足らずの赤ん坊を取り出し、臨月まで自分の腿に埋め込んで育てた。 そして生まれ出るとその赤ん坊の養育をセメレの妹の イノにゆだねる。 その子どもが ディオニソス(ローマ名バッコス)である。 ディオニソスには「二度生まれた」という意味がある。 また ディオニソスは大変な美青年で両性具有的な要素と退廃的なムードがただようが、男性と女性の両方の胎内にいたということも関係しているのかもしれない。 また、彼は ゼウスと ペルセポネとの息子、正当な跡継ぎだった ザグレウスの生まれ変わりともされる。 ペルセポネは ゼウスと デメテルとの間の娘なので父娘相姦の息子となり、ここにも禁断と退廃のイメージがある。 話がそれた。 イノに戻そう。 イノによって デュオニソスが生きていることを知った ゼウスの妻の ヘラが、再び嫉妬にかられ、 イノの夫アタマスを狂気に陥らせた。 アタマスは息子と動物の区別が付かなくなり、狩ろうとして追いつめた。 その魔手から逃れるためにイノは息子のメリケルテスとともに海に身を投げた。 このとき ディオニソスは助かり、後にニンフに養育された。 二人は ポセイドンによって、それぞれ、 イノは レウコテア、メリケルテスは パライモンと呼ばれる海神になったとされる。 レウコテアとは 「白い女神」の意味である。 また別の伝説ではイノは煮立った釜にメリケルテスを投げ入れて殺し、その遺体を抱いて海に飛び込んだともいわれる。 海神パライモンの出生にはこのような悲しい伝説が隠されている。 パライモンは航海中の船を守る神で、水夫たちの守護神とされ、イルカにのった子供の姿で現される。 もう何年前の映画だろうか。 ソフィア・ローレン主演の古い映画『島の女』をTV放映で見たとき、水中からイルカに乗った少年像を引き上げるシーンをみたが、これがその パライモン神のイメージに近い気がする。 この像の実際のモデルは、アテネにある国立考古学博物館所蔵の、「乗馬姿の少年像」だそうだが、馬をイルカに換えるとどことなくトリトンのイメージである。 私はこの パライモン少年が『海のトリトン』の世界の少年トリトンに、そして、母なる レウコテアは白いイルカに姿を変えて彼を守ってると いう気がしてならない。 ディオニソスの母の セメレと、姉妹の イノは、元々この地方の女神だそうだ。 ディオニソスが二度の出生のあとで蘇り、イノの息子のメリケリテスが海の神となった(平たく言えばこの世では死んだことになる)など、 複雑なエピソードが語られる背景には、イノが古い女神でセメレがゼウスの愛を受け入れた新しい神の妻になったということで、 ゼウスを主神とする民族との軋轢がうかがえる。 このような神話が成立する背景にはすさまじい民族闘争があったのかもしれない。 パライモンについては詳細は不明だが、地元で信仰されていた神かもしれない。 3:その他のギリシア神話のトリトンのエピソード ギリシャの観光名所、アクロポリス神殿の「ご本尊」は女神 アテナである。 彼女はアテナイの守護神で 、別称が「 トリートゲネイア」なのだ。 意味は「トリートに生まれた女」である。 これは、 ゼウスがボイオティアのトリトーン河、あるいはリヴィアのトリトーニス湖のほとりでこの女神を産んだとされるためである。 ここでもゼウスは「母親」になって女神を産んでいる。 なぜ、男神が女神を生むエピソードがあるのだろうか。 ヘシオドスの『神統記』によれば、 ゼウスは メティスと交わり、彼女は懐妊した。 だが、 ゼウスはかつて自分が 父クロノスを追い落としたように、産まれる子に王権を奪われるのをおそれ、懐妊した メティスごと飲み込んでしまった。 メティスとは、「知恵」を表すことばである。 しかし、ある時、 ゼウスにひどい頭痛がおこり、 ヘパイストスの手助けで額を割ると、そこから完全武装した姿の成人女性 アテネが生まれ出た。 彼女は知恵を駆使した戦いの女神とされ、同じ戦神でも血なまぐさい殺戮を好む アレス(ゼウスとヘラの子)とは区別される。 そういえば、『古事記』にも、イザナキ神(男神)が禊ぎをすると、そこから、女神アマテラスが生まれたという記述が見える。 男神からの女神(それも位の高い神)の出生は何を意味するのだろうか。 またアテナのもう一つの別名は「パラス・アテナ」という。 それは 彼女と トリトンの娘パラスが一緒に育った(すごした?)からだとされる。 アテナはこのパラスを親友としていた。 (パラスの母親に当たる神がわからない) ある時、武術の訓練をしていた アテナは誤ってパラスを死なせてしまい、その死を悼んで、以後「パラス・アテナ」と名乗ったという。 叙事詩「イリアス」で有名なトロイアの街の創世にこのパラス・アテナが関連し、トロイアの秘宝としてパラディオン像(すなわちアテナ像)があったとされるが、この「パラディオン」の名称は彼女が「パラス・アテナ」と名乗っていたエピソードのよるものと思われる。 思えば アテネの出生も、大神ゼウスの額から生まれたとされ、 デュオニソスに負けず劣らず異様である。 これは アテネが ゼウスの養女になったことを意味するのではないだろうか。 男の神から生まれたという出生は、明らかにギリシャの神話に先住民の神々が強引に取り込まれていく過程が想像できる。 4:日本神話との連想 少しギリシャ神話とははずれるが、日本の神話では海の神は綿津見(わたつみ)ということになっている。 「海童」とかいて「わたつみ」と よませたらしい。 (海神と書いて「わたつみ」と読む神社もある。 ) 韓国語で海のことを「パダ」あるいは「パタ」と呼ぶ。 ただ、「童」の字は、本来「しもべ」「下男」の意味があり、入れ墨された人の意で、かなりさげすんだ意味合いが含まれている。 子どもの意味を現すようになったのは後世になってからである。 『古事記』『日本書紀』を記録した大和朝廷の人々に、漁労をいとなむ先住の日本人を下に見る傾向があり、その崇拝する海の神も 自分たちの神より下に見ようとしたらしい。 それがこのような文字を当てたのではないかと思われる。 だが、柳田國男の説によると、むかし、海の神は子どもの姿をしていたなごりだという。 確かに中国の水神は三歳ぐらいの小児の形で、肌が赤黒く、目が赤く、耳が長く美しい髪をしていると表現されている。 また「海神小童」とも言われる海の少年神(幼児)があるようなのだが、調査不足でよくわからない。 また日本の海神は古くは母子の姿で現されており(子供の姿は幼い)ギリシア神話のレウコテアとパライモンとの類似もうかがえる。 自分は文字通りの解釈で(強引に)海の少年神と読みとりたい。 太古の昔から、洋の東西を問わず川や海を守る神は少年の姿をしているのかもしれない。 TVアニメ『海のトリトン』の世界では、陸で育った海人、トリトン族の生き残りとして描かれる。 13歳の彼は物語中でよく泣き、怒り、豊かに感情を表現してくれた。 また敵であるポセイドン族と勇敢に闘う勇ましい少年でもあり、頭も切れそうだ。 不思議な短剣オリハルコンを輝かせ、イルカとともに海を守るため闘う緑の髪の少年は、ギリシア神話のトリトンとはまたちがう イメージを、私たちに与えてくれた。

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トリトン王

古くからの海神 ネレウスの娘(ネレイデスと称される)の一人 アンフィトリテとの間の息子である。 ということは、神話では ネレウスは トリトンのおじいさんにあたる) 半身半魚(いわゆる人魚)の姿で、法螺貝をふきならし、波を沈めたりするらしい。 多くはひげ面の男性の姿で描かれ、性格は乱暴で波間からニンフや女性をさらったりする好色な生き物として表現される。 また一説によると、 トリトンは ポセイドンの持つ武器、トライデント(三つ又の矛)の擬人化とするものもあり、 ポセイドン神との縁が深い。 しかし優しい一面もあり、父神 ポセイドンの起こした嵐をしずめたり、ギリシャ神話版ノアの箱船といわれる、 デウカリオンと ピュラが生き残った洪水の水を引かせたりもしている。 またこんな伝承も残されている。 昔、タナグラという地で、海神トリトンが国を荒らし廻り、人々は彼を捕らえるために海岸に葡萄酒をおいて誘い、それを トリトンが飲んで熟睡しているところを、ある漁師がその首を切ったという。 そしてその土地には首のない トリトンの彫刻があったという言い伝えがのこっているそうである。。 (ややこしい)この海神 トリトンの姿は下半身は大蛇のようであったという この話はまるで日本のヤマタノオロチを連想させる。 このような伝説が残っているところが大変興味深い。 ギリシアの人々が海神 トリトンに対して抱いていたイメージが両義的で大変面白く、複数の海神が融合したのではないかと想像できる。 トリトンは絵画や彫刻の題材にもされた。 宗教画で有名なルーベンスは背景に海の精の トリトンを描き、 画家ベックリンは「トリトンとネレイド」という題材の絵を描き、その ネレイドは赤毛の魅力的な人魚の女性で、 トリトンは怪物のように描かれている。 有名なローマのトレビの泉には海神 トリトンの彫刻もある。 アメリカのサンフランシスコにはトリトンという名のホテルや、美術館もあるそうだ。 世界の街々には トリトン神があちこちに隠れているのかもしれない。 「トリトン」の語源だが、実ははっきりしない。 「トリート」という言葉は、先住民系の語で、「水」「川」「海」を意味する言葉であったとする学者もいるが、未だ定説はない。 トリトンはもともとはギリシアの神でなく、アフリカのリヴィア周辺の川や湖の神であったらしい。 リヴィアにトリトニス湖という湖があったり、 トリトンの娘の名に リヴィエがあったりする。 別の伝説では ロデーという娘がいて、太陽神 ヘリオスの妻になったという。 ヘリオスもまたギリシア神話の主役の神々が活躍する以前の古い太陽の神格である。 伝わる話によって娘や妻の名が微妙にちがうのは、複数の海神が融合した結果ともとれる。 (決してトリトン神が浮気者であるということではない;;) 彼の母親の アンフィトリテはもともとアザラシたちの守り神であったらしい。 (というのか、アザラシを従えた海の女王様だったらしい)一説によると彼女は人魚の姿だったともいう。 初め彼女は ポセイドンの求婚をいやがったという。 求婚を拒み、父 ネレウスの神殿に隠れてしまった彼女のもとにポセイドンを導いたのがイルカであったとされる。 また、 アンフィトリテの気を引くためにポセイドンが作った魚(?)がイルカだともいう。 イルカは後にポセイドンの「正妻」を見つけ出してくれたという「功績」で星座になって空に昇っている。 求婚を「いやがった」ところにギリシアの神々と地元(?)の神々との軋轢、すなわち先住民と移植してきたギリシア人たちとの間の確執が想像される。 そういえば原作漫画の中でポセイドンの使いがトリトン族の人魚のピピ子を探し出そうとするエピソードがあるが、これは偶然の一致だろうか。 その2:TVトリトンとのイメージの差 それにしても、『海のトリトン』の世界で表現された少年トリトンと神話のトリトンとのギャップは大きい。 共通点といえば法螺貝をもっていることぐらいである。 ギリシア神話の中のトリトンは上記でも説明したように一応男の人魚なのだが、下半身が蛇だったりごついひげ面の男だったり、老人であったりする。 最近のものではディズニーの「人魚姫」アリエルの父が「トリトン王」だが、そのイメージの方ががギリシア神話のイメージにより近い。 わずかに「アルゴナウタイ」に出てくる導き役のトリトン神が美青年の姿だが、それもトリトン神が「老人」であるということを前提にしたイメージギャップである。 多くのファンの方が『海のトリトン』をギリシャ神話やアトランティス伝説の入り口としているようだが、このイメージを求めてギリシャ神話をひもとくと裏切られる。 実は私もその一人で、こんなんじゃ私のイメージする少年トリトンとちがう!!と嘆いたクチだ。 だがしかし、どこかに「海の上をゆく少年神」というイメージの神がないものだろうか。 緑の髪でギリシャ風の衣装を着て、白いイルカに乗って旅をするTV版の『海のトリトン』のイメージは秀逸だ。 海の上に彼がいるだけで絵になる気がする。 このイメージに近いものとして、私が探し当てたものがギリシャ神話の海の神のパライモンだ。 パライモンは少年、というより幼児の姿をしているそうだ。 生前の名は メリケリテスと言った。 母は イノ。 葡萄酒をひろめたとされる神 ディオニソスの母・ セメレの妹である。 ということは デュオニソスとは従兄弟にあたる。 メリケリテスとデュオニソスはともに育った。 セメレは大神 ゼウスに愛された女性だった。 ゼウスはセメレを愛していたが、それを嫉妬した正妻 ヘラが老婆に化け、 「ゼウスを騙る卑しい者ではないか」と疑いをいだかせ、セメレに神であるなら本当の姿を見せてくれるように頼んでみてはどうかともちかける。 ある日、セメレの懇願にゼウスはその本当の姿を現し、そのすさまじい稲妻と雷鳴のためにセメレは絶命する。 (恐るべし女神の嫉妬!) ゼウスは不憫に思って、セメレの胎内に宿っていた月足らずの赤ん坊を取り出し、臨月まで自分の腿に埋め込んで育てた。 そして生まれ出るとその赤ん坊の養育をセメレの妹の イノにゆだねる。 その子どもが ディオニソス(ローマ名バッコス)である。 ディオニソスには「二度生まれた」という意味がある。 また ディオニソスは大変な美青年で両性具有的な要素と退廃的なムードがただようが、男性と女性の両方の胎内にいたということも関係しているのかもしれない。 また、彼は ゼウスと ペルセポネとの息子、正当な跡継ぎだった ザグレウスの生まれ変わりともされる。 ペルセポネは ゼウスと デメテルとの間の娘なので父娘相姦の息子となり、ここにも禁断と退廃のイメージがある。 話がそれた。 イノに戻そう。 イノによって デュオニソスが生きていることを知った ゼウスの妻の ヘラが、再び嫉妬にかられ、 イノの夫アタマスを狂気に陥らせた。 アタマスは息子と動物の区別が付かなくなり、狩ろうとして追いつめた。 その魔手から逃れるためにイノは息子のメリケルテスとともに海に身を投げた。 このとき ディオニソスは助かり、後にニンフに養育された。 二人は ポセイドンによって、それぞれ、 イノは レウコテア、メリケルテスは パライモンと呼ばれる海神になったとされる。 レウコテアとは 「白い女神」の意味である。 また別の伝説ではイノは煮立った釜にメリケルテスを投げ入れて殺し、その遺体を抱いて海に飛び込んだともいわれる。 海神パライモンの出生にはこのような悲しい伝説が隠されている。 パライモンは航海中の船を守る神で、水夫たちの守護神とされ、イルカにのった子供の姿で現される。 もう何年前の映画だろうか。 ソフィア・ローレン主演の古い映画『島の女』をTV放映で見たとき、水中からイルカに乗った少年像を引き上げるシーンをみたが、これがその パライモン神のイメージに近い気がする。 この像の実際のモデルは、アテネにある国立考古学博物館所蔵の、「乗馬姿の少年像」だそうだが、馬をイルカに換えるとどことなくトリトンのイメージである。 私はこの パライモン少年が『海のトリトン』の世界の少年トリトンに、そして、母なる レウコテアは白いイルカに姿を変えて彼を守ってると いう気がしてならない。 ディオニソスの母の セメレと、姉妹の イノは、元々この地方の女神だそうだ。 ディオニソスが二度の出生のあとで蘇り、イノの息子のメリケリテスが海の神となった(平たく言えばこの世では死んだことになる)など、 複雑なエピソードが語られる背景には、イノが古い女神でセメレがゼウスの愛を受け入れた新しい神の妻になったということで、 ゼウスを主神とする民族との軋轢がうかがえる。 このような神話が成立する背景にはすさまじい民族闘争があったのかもしれない。 パライモンについては詳細は不明だが、地元で信仰されていた神かもしれない。 3:その他のギリシア神話のトリトンのエピソード ギリシャの観光名所、アクロポリス神殿の「ご本尊」は女神 アテナである。 彼女はアテナイの守護神で 、別称が「 トリートゲネイア」なのだ。 意味は「トリートに生まれた女」である。 これは、 ゼウスがボイオティアのトリトーン河、あるいはリヴィアのトリトーニス湖のほとりでこの女神を産んだとされるためである。 ここでもゼウスは「母親」になって女神を産んでいる。 なぜ、男神が女神を生むエピソードがあるのだろうか。 ヘシオドスの『神統記』によれば、 ゼウスは メティスと交わり、彼女は懐妊した。 だが、 ゼウスはかつて自分が 父クロノスを追い落としたように、産まれる子に王権を奪われるのをおそれ、懐妊した メティスごと飲み込んでしまった。 メティスとは、「知恵」を表すことばである。 しかし、ある時、 ゼウスにひどい頭痛がおこり、 ヘパイストスの手助けで額を割ると、そこから完全武装した姿の成人女性 アテネが生まれ出た。 彼女は知恵を駆使した戦いの女神とされ、同じ戦神でも血なまぐさい殺戮を好む アレス(ゼウスとヘラの子)とは区別される。 そういえば、『古事記』にも、イザナキ神(男神)が禊ぎをすると、そこから、女神アマテラスが生まれたという記述が見える。 男神からの女神(それも位の高い神)の出生は何を意味するのだろうか。 またアテナのもう一つの別名は「パラス・アテナ」という。 それは 彼女と トリトンの娘パラスが一緒に育った(すごした?)からだとされる。 アテナはこのパラスを親友としていた。 (パラスの母親に当たる神がわからない) ある時、武術の訓練をしていた アテナは誤ってパラスを死なせてしまい、その死を悼んで、以後「パラス・アテナ」と名乗ったという。 叙事詩「イリアス」で有名なトロイアの街の創世にこのパラス・アテナが関連し、トロイアの秘宝としてパラディオン像(すなわちアテナ像)があったとされるが、この「パラディオン」の名称は彼女が「パラス・アテナ」と名乗っていたエピソードのよるものと思われる。 思えば アテネの出生も、大神ゼウスの額から生まれたとされ、 デュオニソスに負けず劣らず異様である。 これは アテネが ゼウスの養女になったことを意味するのではないだろうか。 男の神から生まれたという出生は、明らかにギリシャの神話に先住民の神々が強引に取り込まれていく過程が想像できる。 4:日本神話との連想 少しギリシャ神話とははずれるが、日本の神話では海の神は綿津見(わたつみ)ということになっている。 「海童」とかいて「わたつみ」と よませたらしい。 (海神と書いて「わたつみ」と読む神社もある。 ) 韓国語で海のことを「パダ」あるいは「パタ」と呼ぶ。 ただ、「童」の字は、本来「しもべ」「下男」の意味があり、入れ墨された人の意で、かなりさげすんだ意味合いが含まれている。 子どもの意味を現すようになったのは後世になってからである。 『古事記』『日本書紀』を記録した大和朝廷の人々に、漁労をいとなむ先住の日本人を下に見る傾向があり、その崇拝する海の神も 自分たちの神より下に見ようとしたらしい。 それがこのような文字を当てたのではないかと思われる。 だが、柳田國男の説によると、むかし、海の神は子どもの姿をしていたなごりだという。 確かに中国の水神は三歳ぐらいの小児の形で、肌が赤黒く、目が赤く、耳が長く美しい髪をしていると表現されている。 また「海神小童」とも言われる海の少年神(幼児)があるようなのだが、調査不足でよくわからない。 また日本の海神は古くは母子の姿で現されており(子供の姿は幼い)ギリシア神話のレウコテアとパライモンとの類似もうかがえる。 自分は文字通りの解釈で(強引に)海の少年神と読みとりたい。 太古の昔から、洋の東西を問わず川や海を守る神は少年の姿をしているのかもしれない。 TVアニメ『海のトリトン』の世界では、陸で育った海人、トリトン族の生き残りとして描かれる。 13歳の彼は物語中でよく泣き、怒り、豊かに感情を表現してくれた。 また敵であるポセイドン族と勇敢に闘う勇ましい少年でもあり、頭も切れそうだ。 不思議な短剣オリハルコンを輝かせ、イルカとともに海を守るため闘う緑の髪の少年は、ギリシア神話のトリトンとはまたちがう イメージを、私たちに与えてくれた。

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トリトン王 (とりとんおう)とは【ピクシブ百科事典】

トリトン王

2015年8月の新ツムとして、アリエルのお父さん「トリトン王」が登場しました! 8月はリトルマーメードシリーズのリメイクってことでプリンセルアリエルが追加されますが、一緒にトリトン王が追加されました。 ここ最近は、シリーズリメイクからのツムリメイクと新ツム追加が多いですが、今月も同じ流れのようですね! で、リトルマーメードシリーズのツムにはどんな思い入れがありますか? アリエルは強いツムで有名ですが、 セバスチャンやフランダーって、ガチャでも良く良く出るツムで、勝手にレベルが上がっていくんですよね。。。 俗に言うハズレ的なキャラって奴ですが、、、同じシリーズのトリトン王はどうでしょうか? セバスチャンやフランダーもけして悪いツムじゃないのですが、おもいっきり晩成型ツムなので、使いづらいんですよね。。。 トリトン王ですが、スキルが「縦ライン状にツムを消すよ」になっており、なんとなく使い回し感もありますが・・・ 1度使えば分かる、さすが王って感じのツムです! おそらく縦消去スキルでは一番高得点を取りやすいツムです。 ところでトリトン王ってどんなキャラ? リトルマーメードを見たことがない方ならトリトン王を知らない方も多いと思いますが、一言でいうとアリエルのお父様です。 ま〜見た目まんまのポセイドンキャラですので、すぐにわかると思いますが、想像通りでアトランティカを治める海の王、お偉いお父様になっています。 偉大なる海の王ってことで、ツムツムのスキルも期待できますよね! リトルマーメード:海のたからものを集めようで有利に利用が可能 トリトン王ですが、8月に開催されるリトルマーメイドイベントで使うことで有利に進めることが可能です。 >> ミッションをやりやすくなったり、カプセル宝箱を1回で破壊出来ますので、イベント用としても入手しておきたいツムです。 トリトン王のスキルってどんな感じ トリトン王のスキルですが、説明上は「 縦ライン状にツムを消すよ」になっており、表示上ではスティッチ、ダンボ、マイクと同じスキルになっています。 スキルを発動すると、トリトン王が表示され、ここまではいつものツムと同じですが、ここから迫力が変わります。 まさにトリトン王って感じですが、上空から稲妻的なものを落とし、縦ラインに3本落雷を落とします。 落雷が通った軌跡分のツムが消え、必ず3本消えますので、スキルレベル1でも3列の消去が可能です。 同じ縦ライン消去スキルのダンボやマイクとの違いは? 同じ縦ライン消去スキルのマイクやダンボ、スティッチとの違いですが、スキル名は同じですが、他の縦ラインとはちょっと変わっており、 マイク、ダンボ、スティッチは、中央縦ライン消去ですが、トリトン王は左右、中央の3ライン消去になっています。 そして気になる威力ですが、ここちょっと凄いのですが、 トリトン王が圧倒的に強いです。 と、いうのは、他のツムはスキルレベル1では最大で2列分の消去ですが、トリトン王はスキルレベル1から3列で消しますので、そこだけ見ても消去数は上です。 で、さらに凄いのがツムスコアです。 本来、スキル威力で差を付けると、ツムスコアが低くなるはずですが、 トリトン王に限っては、他のツムよりもツムスコアが高く設定されています。 一番高いダンボで、LV50で1109なのに、トリトン王は1296と意味不明に高いです! 下記で比較してみましたが、ツムスコアもスキル威力も高いので、一言でいうと、 ダンボやマイクの上位互換的なツムになっています。 しいて言えば、ダンボやスティッチの良い点を上げるとすると、が使えるって点ですね。 ここ最近は、無理にジャイロマイクを使って高得点出す必要はないので、トリトン王が圧倒的に強いです。 トリトン王ですが、スキルレベルに必要なツムのダブり数が異なります。 従来のツムは、下記でしたが、• LV2で2個• LV3で3個• LV4で4個• LV5で6個• LV2で1個• LV3で2個• LV4で4個• LV5で7個• グループ的には第3位に高いツムになっており、ツムスコアの高いツムと言えます。 スキル威力も結構高いので、スキルレベルを上げても、ツムレベルを上げてもスコアを伸ばせるツムです。 トリトン王の評価は? トリトン王の評価ですが、正直、当初はあまり期待されていませんでしたが、 使ってみると、かなり強いツムでツムスコアもスキル威力も両方高いツムです。 スキルレベル1でも軽く使って100万点超えましたし、序盤からいきなり使えるツムって感じです。 男性ツム、特におっさん系ツムは晩成型が多いのですが、 見た目に反しトリトン王は早熟型で、さらに後半もしっかりスコアを出せるツムになっています。 消去数が多いのでコイン稼ぎとしても使えますし、ツムスコアも高いので、高得点ツムとしても使えます。 スキルレベル1ではちょっと物足りないですが、スキルレベル2や3になると、スキルでの1回の消数が18〜21平均で消えますので序盤用のコイン稼ぎツムとしても使えます。 早熟で、後半もしっかり使えるので、非常にバランスが良いツムです。 YouTubeにトリトン王のスキルレベル6を使って1135万点出す動画がありましたのでご紹介します。 レベルを上げるとしっかり使えるツムですね! コイン稼ぎ、スコア稼ぎと幅広く使えます。

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